図でわかる 紙の知識管理術
ルーマンのツェッテルカステンを土台に、枝分かれするフォルゲゼッテル(Folgezettel)IDとノート同士のリンクを使う。A4に書いてからIDを付け、グローバルIndexで話題の入口を、トピックIndexでその話題の中身を探す。この二つの索引を組み合わせるのがダブルインデックス方式。
この方式のメリット
A4は大学や図書館でも使いやすい。 普段の筆記用具と一緒に持ち運べるので、A6カードの束を箱で持ち歩くより扱いやすい。広い紙面に、長い文章も図も書き込める。
普通のノートのように書ける。 私は、一つの考えを一枚に収めるアトミックノートを使わない。考えが続くところまで書けるので、ブレインストーミングの途中で紙を分ける必要がない。走り書きも、考え途中の紙も、まとまった文章も、同じように保管する。
文脈と言葉のニュアンスが残る。 考えを短い独立したノートに圧縮すると、前後のつながりや、言葉を選んだ理由まで抜け落ちることがある。ブレインストーミングの紙をそのまま残せば、あとから結論に至った流れを読み返せる。
長いノートの一部分だけを引用できる。 気になる箇所に
(1)と付けておけば、別のノートから7a(1)のように、その箇所を指せる。引用のために元の文章から切り出す手間が省ける。ノートが増えても探しやすい。 グローバルIndexで全体から話題の入口を見つけ、トピックIndexでその話題の中をたどる。長いノートやブレインストーミングの紙が増えても、読み返したい内容に戻りやすい。
第1部 実際に使いながら覚える
01A4の上を空けて、まず書く
A4を縦向きに置き、上に余白を残して本文から書き始める。左上のIDはあとで決める。 書いた内容と既存のノートのつながりが見えてから、位置を決めてIDを書く。
私は、本文と用紙自身のIDは青、参照の記号とIDは赤のボールペンを使う。索引の参照先や、本文中の引用・続きのIDが見つけやすくなる。索引で複数のIDを並べるときは、間のカンマも赤で書く。トピックIndexへの入口を示す点も赤。赤も青も、消えないボールペンを使う。
右上に日付を書く。手書きなら 2026 10 02 のように、年・月・日を空白で区切る。日付印なら、COLOP Mini Dater S 120の数字月タイプ(CLP120B2)で年・月・日の順に押せる。 輸入代理店の印字例
02考えながら書いた紙も、そのまま入れる
下の図は、ゲームの村について実際に考えながら書くと、こうなることもあるという一例。思いつきの箇条書き、書きかけの文章、図や線が混じった紙も、そのままノートにできる。
このときは「人を増やす?」と考えたあと、村人が普段何をしているかを横に書いた。それを見て「用事と用事の間かも」と思いつき、線でつないだ。書いたあと、既存の「村づくり」のノート 6 の枝としてこの紙に 6a とIDを付け、疑問が残った状態のままPKMに入れた。
紙が増えたら、あとで思い出しそうな言葉から探せるようにする。全体から探すグローバルIndexと、話題の中で探すトピックIndex。この二つを使う方法をダブルインデックスと呼ぶ。
03考えのつながりに合わせてIDを付ける
新しいノートが、既存のノートの話を広げている、深めている、またはその話に関連しているときは、そのノートから分岐させる。内容が似ているという理由でも枝を付けてよい。置き場所の候補がいくつかあるなら、一緒に読み返したときに関係が分かりやすい場所を選ぶ。
たとえば、A4に「同じ豆でも、淹れ方で味が変わる。豆の状態や道具も関係しそうだ」と書き、その紙に 1 を付けたとする。
そのあと「ハンドドリップとフレンチプレスでは、粉がお湯に触れる時間が違う」と書いた。1 に書いた淹れ方の話を広げているので、このノートは 1a に置く。さらに「ハンドドリップで一度に注ぐお湯の量を変えたら、味も変わるだろうか」と書いたら、1a の話を掘り下げているので、その下に 1a1 を置く。注ぐ量だけを変えて比べる手順まで書いたら、そのノートは 1a1 の下の 1a1a に置ける。
今度はフレンチプレスで粉をお湯に浸す時間について書いた。これは 1a の淹れ方の話を別の方法から広げているので、ハンドドリップの 1a1 と同じ段に 1a2 を置く。「同じ淹れ方でも、深煎りの豆は苦く感じた」と書いたノートは、1 に書いた豆の話を掘り下げているので、1a と同じ段の 1b に置く。あとで淹れ方や豆について書いたことを読み返し、気づいたことを一枚にまとめ始めたら、同じ 1 からつながる 1c に置く。
「同じ淹れ方でも、焙煎の強いほうじ茶は苦く感じた」と書いたとする。焙煎の違いと苦味に気づいた点が、コーヒーについて書いた 1b と似ている。そこで、関連するノートとして 1b から枝を付け、1b2 に置ける。
1c1 以降は、まとめの続きや次の版に使う。書き分け方は 11のまとめの例 で説明する。
1同じ豆でも、淹れ方で味が変わるコーヒーについて最初に書いたノート。この例の起点。1aハンドドリップとフレンチプレスでは、粉がお湯に触れる時間が違う1で触れた、淹れ方による味の違いを広げる。1a1一度に注ぐお湯の量で味が変わるか1aに出てくるハンドドリップを掘り下げる。1a1a一度に注ぐ量だけを変えて比べる1a1の疑問をどう確かめるかを書く。
1a2フレンチプレスで粉をお湯に浸す時間1aに出てくるもう一つの淹れ方を掘り下げる。
1b同じ淹れ方でも、深煎りの豆は苦く感じた1で触れた豆の話を掘り下げる。1b1浅煎りと深煎りを同じ淹れ方で比べる1bで気づいた焙煎による違いを、条件をそろえて比べる。1b2焙煎の強いほうじ茶は苦く感じたほうじ茶での観察が1bのコーヒーでの観察と似ている。
1c淹れ方と豆について試したことのまとめ1から書き広げた淹れ方と豆のノートをまとめる。1c1第1版の続き1cで始めた第1版の2枚目。1c1a1c1に書いたことの補足1c1の内容を補う別紙なので、1c1の下に置く。
1c2第1版の続き第1版の3枚目。1c1の次に読む紙で、1cの下の同じ段に置く。1c3第1版の最後第1版の4枚目。1c2に続けて、1cの下の同じ段に置く。1c4第2版の最初第2版は、1cの下で次に空いているIDから始める。
1c1a は 1c1 のすぐ奥、1c2 より手前に入れる。2 と 3 は別の系列の最初のノート。
続きのたびに枝を深くするとどうなるか(無限ID問題)
直前に書いたノートの続きというだけで毎回その下に置くと、IDが際限なく長くなりやすい。話題が広がっていても、並びだけを見ると、すべてが直前のノートの細部を掘り下げたように見える。
11a1a11a1a1a1a1…
読んでほしい順番があるなら、本文に :1b のように続きのリンクを書く。続きのリンクと、IDが表す枝分かれはそれぞれ決められる。
04引用元と続きの行き先を書く
あとから参照したい文章の末尾に (1) や (2) を書く。たとえば紙のPKMのノート 7a に「紙は置き場所が手がかりになる。 (1)」。
7a 紙のPKM紙は置き場所が手がかりになる。 (1)
(1):こういう感じ。
同じノートで引用
:7a1
続きの行き先
7d 検索の比較7a(1):デジタルの検索方法と比べてみる。
別のノートの (1) を引用
7a:紙のPKMのノートも読み返す。
ノートを引用
同じノート内でそこを受けて書くなら (1):こういう感じ。別のノートからその箇所を指すなら 7a(1)。検索の比較ノート 7d に書き足すなら 7a(1):デジタルの検索方法と比べてみる。 と書ける。
ノートを引用するときは ID:(例 7a:)。「続きはここ」と案内するときは :ID(例 :7a1)。コロンとIDは詰めて書く。引用・続きの記号は、括弧・番号・コロンを含めて赤。ノート自身のIDは用紙の左上に青で書く。
05グローバルIndexで、全体から探す
A8の紙を折り目が長辺と平行になる向きに半分に折る。読む向きで左側に穴を開け、金属製の綴じリングなどに通す。
小紙片一枚に一つのキーワードと、対応するIDを書く。「個人の知識管理」の紙片と「PKM」の紙片の両方に 7 を書いてもよい。 03のノートを「コーヒー」から探したければ、紙片に「コーヒー 1」と書く。紙片はキーワードの読みのあいうえお順に綴じる。
パソコンで紙片の並び順を確認できる。 表にキーワード・読み・IDを入力し、読みでソートする。表示された順に紙片をリングに通し直せば、あいうえお順に揃えやすい。
06トピックIndexで、一つの話題の中から探す
PKMのノートが増えたら、別の縦向きA4の左上に 7-PKM と書く。左右それぞれに、キーワードとIDだけを横2列で書き足す。列の見出しや区切り線は書かない。
7-PKM- 紙のPKM
7a - 紙のノートの置き方
7a1 - 筆記具
7a2 - クリアファイル
7a3 - 付箋
7a4 - ノートの保管
7a5 - デジタルPKM
7b, 7b1 - タイトル検索
7b1 - 本文検索
7b2 - 読みで並べる
7b3 - 検索の比較
7d - 紙の取り込み
7b4
- ツェッテルカステン
7c, 7c1 - ノートの枝分かれ
7c2 - 部分引用
7c3 - 続きの案内
7c4 - 赤ペンで参照先を書く
7c5 - まとめ
7g - ダブルインデックス
7f - グローバルIndex
7f1 - トピックIndex
7f2 - 索引を増やす
7f3 - 進捗
7h - KJ法
3a1
- グローバルIndexPKM
7 - トピックIndex7-PKM
- 本文ノート7a 紙のPKM
たとえばグローバルIndexで「PKM」を探し、A4の 7-PKM を開く。そこで「紙のPKM 7a」を見つけたら、7a の本文を読む。村のブレインストーミングを探すなら、グローバルIndexの「村づくり 6」から 6-村づくり を開き、「村の暮らし 6a」を引く。
どちらの索引に書くか
その主題自体について書いたノートは、グローバルIndexにその主題の入口を作る。特定の文脈の中でその主題を扱ったノートは、その文脈のトピックIndexに書く。
たとえば、GUIの考え方や操作性の原則について書いたなら、グローバルIndexの「GUI」に載せる。自分のPKMアプリのGUIをどうするか書いたなら、PKMのトピックIndexに「GUI」と書く。ノートの中にその言葉が登場したときは、何を主題にして書いたノートかを見て、登録先を決める。
| ノートに書いた内容 | 索引に書く場所 |
|---|---|
| GUIそのものの考え方や設計原則 | グローバルIndexの「GUI」 |
| このPKMアプリのGUIをどうするか | PKMのトピックIndexの「GUI」 |
| 紙のPKMで参照先を何色にするか | 7-PKM に 赤ペンで参照先を書く 7c5 |
| 文章の一部を参照する方法そのもの | グローバルIndexの「部分引用」 |
| KJ法そのものについて考えたこと | グローバルIndexに KJ法 3a1 |
特定のアプリについて考えている途中で、GUI全般に関わる考えを書いたなら、そのノートをグローバルIndexの「GUI」にも載せられる。一枚に複数の主題があれば、それぞれの内容に応じて索引を付ける。たどれるトピックIndexがまだないときは、まずその文脈を表す主題をグローバルIndexに登録し、必要になったらトピックIndexを作る。
自分の中で「部分引用」と「文中の引用」の両方を使うなら、その主題自体のノートを探す入口として、グローバルIndexには両方を載せてよい。トピックIndexでは基本的に一つの呼び方で書く。使わなくなった見出しは、必要に応じて整理する。
索引にはノートIDを書く。(1) などの部分指定は、本文から特定の箇所を参照するときに使う。
トピックIndexの中から、さらに小さなトピックへ
デジタルPKMのノートが増えたら、入口に選んだ 7b と同じIDで 7b-デジタルPKM を作れる。その中でタイトル検索がさらに広がったら、同じ手順で 7b1-タイトル検索 を作れる。
| 開いている索引 | 見る項目 | 次に開けるトピックIndex |
|---|---|---|
| グローバルIndex | PKM 7 | 7-PKM |
7-PKM | デジタルPKM 7b, 7b1 | 7b-デジタルPKM |
7b-デジタルPKM | タイトル検索 7b1 | 7b1-タイトル検索 |
7b-デジタルPKM- タイトル検索
7b1 - 本文検索
7b2 - 読みで並べる
7b3
- 紙の取り込み
7b4 - 検索の比較
7d - PKM
7
7b1-タイトル検索- タイトル検索の基本
7b1 - 検索の比較
7d
- 本文検索
7b2 - デジタルPKM
7b
この入れ子は、必要なところだけ何段でも作れる。上の索引からは話題の入口が見え、細かい項目はそれぞれの索引で探せる。
07点を打つのは、二つの条件がそろったとき
一つのキーワードにIDが2つ以上あり、かつ、そのキーワードのトピックIndexを作ったときだけ、索引を作ったIDの真上に赤い点を打つ。グローバルIndexの紙片でも、トピックIndexの一行でも同じ。元のIDは消さず、そのまま残せる。 点を一つ足せば、どのIDから話題全体を見渡せるトピックIndexへ進めるか分かる。
| 同じキーワードのID | 専用の索引 | 点 |
|---|---|---|
| 1つ | 作った | なし |
| 2つ以上 | まだ作っていない | なし |
| 2つ以上 | 作った | 該当IDの真上 |
7-PKM- 紙のPKM
7a - デジタルPKM
7b, 7b1
- 部分引用
7c3 - KJ法
3a1
グローバルIndexの紙片に「ツェッテルカステン 7c, 7c1」と書いてあるとする。7c1-ツェッテルカステン を作ったら、7c1 の真上に赤い点を一つ足す。 紙片の見出しも、元のIDの並び 7c, 7c1 もそのまま使える。概要を読みたければ 7c の本文へ、この話題のノートをまとめて探したければ点の付いた 7c1 を手がかりに 7c1-ツェッテルカステン へ進む。
キーワードにIDが一つなら、索引があっても点は付けない。IDが複数あっても、まだ索引を作っていなければ点は付けない。
専用のトピックIndexを作って、続きを書く
同じ見出しのノートが2、3枚になり、いくつかの論点を一か所で見渡したくなったら、専用のトピックIndexを作る目安になる。枚数は目安なので、同じ行から探しやすいうちはそのままでよい。
入口IDは、その話題をたどりやすいノートから選ぶ。 関連するノートが多くつながっている、全体を体系的に説明している、並びの早い位置にあって手に取りやすい、といった点が目安。一つのIDに作るトピックIndexは一つ。
たとえば 7-PKM の「部分引用」に 7c3, 7c6, 7c8 が並び、7c6 が全体を整理したノートだとする。7c6-部分引用 を作って、元の行の 7c6 の真上に赤い点を打つ。新しい索引にも、それまでの3枚すべてを載せる。
| 書く場所 | 実際に書く行 |
|---|---|
元の 7-PKM | 部分引用 7c3, 7c6, 7c8(7c6 の真上に赤い点) |
専用の 7c6-部分引用 | 最初のメモ 7c3 |
部分引用の基本 7c6 | |
使ってみた例 7c8 | |
図の一部分を引用する方法 7c9(あとから追加) |
7-PKM- 紙のPKM
7a - デジタルPKM
7b, 7b1 - 部分引用
7c3, 7c6, 7c8
- 続きの案内
7c4 - まとめ
7g - KJ法
3a1
7c6-部分引用- 最初のメモ
7c3 - 全体の整理
7c6
- 別のノートから引用
7c8 - ツェッテルカステン
7c1
4枚目の 7c9 は、まず専用の索引に足せば、上位の 7-PKM からもたどれる。報告書の話からも見つけたいなら、報告書のトピックIndexにも同じ 7c9 を書く。部分引用そのものについて考えた内容があれば、そのノートはグローバルIndexの「部分引用」にも載せられる。
同じ話題の索引が散らばるのを防ぐ
一つのIDに置くトピックIndexは一つ。 同じIDに複数作ると、そのIDを見ても開く索引が決まらない。たとえば「PKM」と「個人の知識管理」は両方とも 7 を指し、同じ 7-PKM を開く。ツェッテルカステンを独立した話題としてまとめるなら、その話題の入口 7c1 に 7c1-ツェッテルカステン を作る。
同じ範囲の話題を扱う索引も一つにまとめる。 たとえば 7c1-ツェッテルカステン があるのに、同じ範囲の索引を 7c にも作ると、項目が二か所に分かれ、どちらを見れば全部そろうのか分かりにくくなる。新しく作る前に、グローバルIndexで別名を引き、関連するトピックIndexも確認する。同じ範囲の索引があればそこに追記し、別の話題からは ★ でその索引へ案内する。
GUI自体の話と、PKMでのGUIの話を分けて引く
たとえば、GUIの設計原則を考えたノートが 8、PKMアプリの画面配置を考えたノートが 7b5、そのアプリの操作手順を考えたノートが 7b6 にあるとする。数字はこの説明のための例。
グローバルIndexには GUI 8 と書く。PKMのトピックIndex 7-PKM には GUI 7b5,7b6 と書く。PKMの画面の話は、グローバルIndexの「PKM」から 7-PKM を開いて探せる。
なぜこのように分けるのか
同じ言葉が出てくるたびにグローバルIndexの「GUI」へ集めると、PKM、別のアプリ、プログラミングなどの話が混ざる。あとから別の文脈のノートが増えるたびに、どこまでをGUIの拠点で扱うか考え直したり、索引を集め直したりする場面が増える。
GUI自体について書いたノートをグローバルの「GUI」に集めれば、その入口から何を読めるかが分かりやすくなる。各文脈でのGUIの話は、それぞれのトピックからたどれるので、新しい文脈が増えても、拠点の作り直しが少なくて済む。
同じ文脈の中でトピックIndexを作る
PKMの「GUI」の行に並ぶノートは、同じPKMアプリのGUIについて書いたものなので、一か所に集めやすい。増えてきたら 7b5-PKMのGUI を作り、画面配置 7b5、操作手順 7b6 などの索引を載せる。7-PKM の GUI 7b5,7b6 は残して、7b5 の真上に赤い点を打つ。以後、そのアプリのGUIについての参照先は、この専用の索引に書き足す。
GUI自体についてのノートも増えたら、8-GUI を作り、設計原則 8、操作性についての考え 8a などを集められる。この二つのトピックIndexは、それぞれ扱っている主題と文脈に合わせて育てる。
索引の紙が埋まったら、続き用紙を足せる。拠点を移す必要がある場合は、参照先を新しい索引に集め、古い拠点にも移動先を書く。グローバルIndexを新しい入口のID一つに書き直した場合、その行には点を付けない。
GUI 7b5,7b6
8-GUI- 設計原則
8 - 操作性についての考え
8a
- PKM
7
7b5-PKMのGUI- 画面配置
7b5 - 操作手順
7b6
- PKM
7
08索引に用紙や関連トピックを足す
7-PKM が埋まったら、次のA4の左上に 7-PKM 2 と書いて追記する。末尾の2は用紙番号。入口のIDは引き続き 7。
7-PKM- 紙のPKM
7a - クリアファイル
7a3 - 付箋
7a4
- デジタルPKM
7b - 部分引用
7c3 - 進捗
7h - KJ法
3a1
7-PKM 2- 紙のノートの置き方
7a1 - 本文検索
7b2
- ツェッテルカステン
7c1
7c1-ツェッテルカステン- ノートの枝分かれ
7c2 - 部分引用
7c3
- PKM
7 - KJ法
3a1
3a1-KJ法- KJ法の基本
3a1
- ツェッテルカステン
7c1
関連する別のトピックIndexへの案内は、行頭に一筆書きの星印を付ける。たとえば 7c1-ツェッテルカステン に ★PKM 7 や ★KJ法 3a1 と書く。
同じノートを別々の索引に載せてもよい。「紙とデジタルの検索の比較」を 7d に書いたら、7-PKM と 7b-デジタルPKM の両方から引ける。
09A4のクリアファイルにしまう
ノートとA4のトピックIndexは、A4のクリアファイルに入れる。いっぱいになったら別のクリアファイルを使う。
クリアファイルの表に、マジックペンで 1、2、… と順番を書く。並べ直すためのファイル番号で、ノートのIDとは別。
クリアファイルの表側が手前。そこから 1、1a、1a1、1a1a、1a2、…の順に重ねる。小さい数字の系列を手前に置き、その系列の枝を続けて入れる。
ノートが多いトピックの入口や、1、2 のように数字だけのノートは、上のほうにIDを書いた付箋を貼ると探しやすい。
トピックIndexと同じIDの本文は、同じクリアファイルに続けて入れる。たとえば、手前に 1-コーヒー、そのすぐ奥に本文の 1 を置く。索引に入口IDが一つだけで点がなくても、この並びで両方を見つけられる。
10日記は別のクリアファイルに入れる
日記は左上に日付を書く。本文ノートと同じ書式で、たとえば 2026 10 02。この順で押せる日付スタンプも使える。何を書いてもよく、その日に書いたノートや、考えた結論を短く振り返っておくとあとで読み返しやすい。詳しい内容が本文ノートにあるときは、「詳しくは」に続けて参照先のIDを赤で書く。
今日はトピックIndexの書き方をまとめた。詳しくは 7f2。
短い話は断片メモに集めることにした。最初の一枚は 5。
あとで思いついたことを書き足す。
短い日でも、基本は一日一ページ。一枚に収まらない日は、次のページの左上に 2026 10 02 2 のように日付と続きの番号を書く。日記用のA4クリアファイルを、PKMのノートとは別に用意する。
11まとめを書く、続ける、版を分ける
たとえば、コーヒーのノートを読み返して「試した範囲では、同じ豆でも淹れ方を変えると味が変わった。同じ淹れ方で豆を比べると、深煎りのほうが苦く感じた」と書いたとする。その最初の紙に 1c を付ける。
第1版が何枚かに続くなら、1c、1c1、1c2、1c3 と書き進める。次の紙へ案内したければ、各紙の末尾に :1c1、:1c2、:1c3 と赤で書く。1c1 の補足を別紙に書くなら、その紙は 1c1a に置く。
しばらく経って、考えが変わってまとめ直すときは、たとえば次に空いている 1c4 から第2版を書き始める。あとで版ごとの最初の紙を開けるように、最初のIDを使って 1c-コーヒーのまとめ というトピックIndexを作る。
1c-コーヒーのまとめ- まとめ1
1c - まとめ2
1c4
1c から 1c3 までを読み、第2版は 1c4 から読む。小さなまとめを、全体のまとめで使う
トピックIndexには「まとめ」という項目も置ける。たとえば「目標」の索引の「まとめ」は目標全体、「経済」の索引の「まとめ」は経済の目標を扱う。どちらも普通のノートとして書く。
2-目標- 経済
2a - 神秘主義
2b
- まとめ
2d - 勉強
4
2a-経済- まとめ
2a1
- 目標
2
2a1-まとめ- まとめ1
2a1 - まとめ2
2a1b
- 目標全体のまとめ
2d
2d-まとめ- まとめ1
2d - まとめ2
2d2
- 経済のまとめ
2a1
2d2全体のまとめ2
経済は支出を整理する。詳しくは 2a1b。神秘主義は今月の読書範囲を決める。詳しくは 2b1。
まず経済、神秘主義、最近の目標など、小さな範囲でそれぞれまとめる。全体のまとめには、各分野からいま押さえておきたいことを短く書き、詳しい内容は分野別まとめへのリンクでつなぐ。全体のまとめを更新するときも、各分野の詳しい内容を毎回書き写さずに済む。
「経済」のトピックIndex 2a に書くまとめの入口は、まとめ 2a1 の一行。版ごとの まとめ1 2a1 と まとめ2 2a1b は、一つ先の 2a1 のトピックIndex に並べる。リンク先の本文は、たとえば まとめ-2026 10 01 と まとめ-2026 10 02。全体のまとめも同じで、「目標」の索引に まとめ 2d、2d のトピックIndexに各版を書く。
デジタルでは、「目標」のトピックIndexで「経済」を開き、そのノートの BranchGroup/Group から「まとめ」を開く。「まとめ」のノートにも BranchGroup/Group があり、そこに日付付きのまとめが並ぶ。紙では同じ道順を、索引に書いたIDでたどる。
12進捗も、分野別から一日の全体へ
「進捗」には、その日までにどこまで進んだかを書く。たとえば哲学の進捗ノートに「論証を二つ比較した」と書き、歴史の進捗には「年表を三つの時期に分けた」と書く。
4c1勉強全体の進捗
今日の全体メモ。哲学では論証を比較し、歴史では年表を整理した。
哲学は4a1。
歴史は4b1。
4a1哲学の進捗
論証を二つ比較した。
4b1歴史の進捗
年表を三つの時期に分けた。
勉強全体の進捗では、その日の短い振り返りを書き、哲学や歴史の進捗ノートのIDを添える。更新が増えたら、まとめと同じように「進捗」のトピックIndexで日付ごとのノートをたどれる。
進捗がたまったら、分野ごとのトピックIndexにも「進捗」の入口を作り、その先の索引に日付ごとのノートを足す。全体の進捗も同じ形で整理する。たとえば 4-勉強 から「哲学 4a」「歴史 4b」「進捗 4c」へ進める。哲学のトピックIndexでは「進捗 4a1」、歴史では「進捗 4b1」を引き、全体の 4c-進捗 にはその日の見渡し用のノート 4c1 を載せる。
13断片メモを一枚に集める
豆知識や、一言で収まる発見は、一枚のA4に上から書き足す。グローバルIndexには 「断片メモ」と最初の用紙に付けたID を登録する。たとえば、最初の用紙のIDが 5 なら 断片メモ 5 と書く。
5机の引き出しに、A4を横に入れられた。
夕方の散歩道。橋の手前で左に曲がると静か。
次の展示の名前は「風の庭」。
5a5が埋まったら、次の短い話はここから。
この例では、一枚が埋まったら 5a、その次は 5b。一つの話にA4を一枚ずつ使わず、別々の短い話を続けて書ける。あとで一項目だけ引きたいときは、その箇所に (1) などを付けて 5(1) と参照できる。
14全体の流れをおさらいする
普段は、書く、IDを決める、索引に入口を作る、しまう。読み返すときは索引や付箋から探す。考えが増えたときは、同じトピックのノートを小さくまとめ、必要なところからリンクする。
- 索引に入口を作る全体はグローバルIndex、話題の中はトピックIndex。
- しまう・探すクリアファイルの表側からID順。索引や付箋でA4を探す。
- 読み返して育てる続きを書く。分野別のまとめ・進捗を作り、全体からリンクする。
第2部 ルール早見表
ルーマンのツェッテルカステンを土台にした、紙のノートとダブルインデックスの使い方。
- 本文ノート
- 縦向きのA4。上部を空けて本文から書き、あとで左上にID。右上に日付。考えの途中の紙も入れる。
- 枝分かれ
- 既存のノートの話を広げる・深める、またはその話に関連するノートは、そこから枝を付ける。内容が似ている場合も、つながりをたどりやすい場所に置く。
- ペン
- 引用・続きの記号と参照先のIDは、括弧やコロンまで赤。索引のカンマと点も赤。本文・見出し・左上の用紙自身のIDは青。どちらも消えないボールペン。
- 引用と続き
- 文章の末尾に
(1)や(2)。同じノートなら(1):こういう感じ、別のノートなら7a(1)。引用はID:、続きは:ID。 - グローバルIndex
- キーワードで全体を引く。紙片は読みのあいうえお順。パソコンで順番を出しておくと、紙片を並べ替えやすい。
- 索引の使い分け
- その主題自体を語るならグローバルIndex。特定の文脈で扱うなら、その文脈のトピックIndex。その文脈から主題全般の考えに広がった内容は、グローバルにも載せられる。
- トピックIndex
- 縦向きA4の左上に「ID-主題」。左右の2列にキーワードとIDを記入。見出しや線は省く。一つのキーワードに複数のIDを書ける。
- 点と★
- 赤い点は、同じキーワードにIDが2つ以上あり、そのキーワードのトピックIndexを作ったときだけ、そのIDの真上。★は関連する別のトピックIndexを指す行の先頭。
- トピックの拠点
- 同じ文脈の参照先が増えたら専用のトピックIndexに集める。複数IDがある元の行では、専用索引を作ったIDの上に赤い点。単一IDの行には点なし。
- 索引の作成
- 一つのIDにつき一つのトピックIndex。作る前にグローバルIndexと関係するトピックIndexを確認する。同じ範囲の索引があればそこに追記する。
- 用紙と保管
- 索引の続きは「7-PKM 2」など。クリアファイルの表に順番を記し、表側から 1、1a、1a1、1a1a、1a2、…の順。上部の付箋は数字だけのIDやノートが多いトピックの目印。
- 日記
- 別のクリアファイルに入れる。左上に日付、基本は一日一ページ。続きは日付の後ろに 2 など。参照先のノートIDは赤。
- まとめと進捗
- 小さなトピックで作り、全体には要点と分野別ノートへのリンクを書く。更新は日付付きノートとして索引からたどる。
- 断片メモ
- グローバルIndexに「断片メモ」と最初の用紙のIDを登録する。短い話を一枚に追記し、埋まったら続きの用紙に書く。