紙のノートとダブルインデックス

図でわかる 紙の知識管理術

ルーマンのツェッテルカステンを土台に、枝分かれするフォルゲゼッテル(Folgezettel)IDとノート同士のリンクを使う。A4に書いてからIDを付け、グローバルIndexで話題の入口を、トピックIndexでその話題の中身を探す。この二つの索引を組み合わせるのがダブルインデックス方式。

この方式のメリット

第1部 実際に使いながら覚える

01A4の上を空けて、まず書く

A4を縦向きに置き、上に余白を残して本文から書き始める。左上のIDはあとで決める。 書いた内容と既存のノートのつながりが見えてから、位置を決めてIDを書く。

① 先に本文② あとからID12026 10 02同じ豆でも、淹れ方で味が変わる。豆の状態や道具も関係しそうだ。同じ豆でも、淹れ方で味が変わる。豆の状態や道具も関係しそうだ。上部に余白を残す左上にID、右上に日付
同じ一枚の、書き始めとIDを決めたあと。

私は、本文と用紙自身のIDは青、参照の記号とIDは赤のボールペンを使う。索引の参照先や、本文中の引用・続きのIDが見つけやすくなる。索引で複数のIDを並べるときは、間のカンマも赤で書く。トピックIndexへの入口を示す点も赤。赤も青も、消えないボールペンを使う。

右上に日付を書く。手書きなら 2026 10 02 のように、年・月・日を空白で区切る。日付印なら、COLOP Mini Dater S 120の数字月タイプ(CLP120B2)で年・月・日の順に押せる。 輸入代理店の印字例

02考えながら書いた紙も、そのまま入れる

下の図は、ゲームの村について実際に考えながら書くと、こうなることもあるという一例。思いつきの箇条書き、書きかけの文章、図や線が混じった紙も、そのままノートにできる。

6a村に人はいるのに、暮らしてる感じがしない。何が足りない?今は何をしてる?人を増やす?でも、今も歩いてる。畑 → 倉庫 → 家用が済むとすぐ帰る。途中で立ち止まらない?見たいのは、用事と用事の間かも。試す:夕方、井戸で二人が立ち止まる。毎日同じ時間だと、また作業っぽい?
ゲームの村について考えたときにできた一枚の例。

このときは「人を増やす?」と考えたあと、村人が普段何をしているかを横に書いた。それを見て「用事と用事の間かも」と思いつき、線でつないだ。書いたあと、既存の「村づくり」のノート 6 の枝としてこの紙に 6a とIDを付け、疑問が残った状態のままPKMに入れた。

紙が増えたら、あとで思い出しそうな言葉から探せるようにする。全体から探すグローバルIndexと、話題の中で探すトピックIndex。この二つを使う方法をダブルインデックスと呼ぶ。

03考えのつながりに合わせてIDを付ける

新しいノートが、既存のノートの話を広げている、深めている、またはその話に関連しているときは、そのノートから分岐させる。内容が似ているという理由でも枝を付けてよい。置き場所の候補がいくつかあるなら、一緒に読み返したときに関係が分かりやすい場所を選ぶ。

たとえば、A4に「同じ豆でも、淹れ方で味が変わる。豆の状態や道具も関係しそうだ」と書き、その紙に 1 を付けたとする。

そのあと「ハンドドリップとフレンチプレスでは、粉がお湯に触れる時間が違う」と書いた。1 に書いた淹れ方の話を広げているので、このノートは 1a に置く。さらに「ハンドドリップで一度に注ぐお湯の量を変えたら、味も変わるだろうか」と書いたら、1a の話を掘り下げているので、その下に 1a1 を置く。注ぐ量だけを変えて比べる手順まで書いたら、そのノートは 1a1 の下の 1a1a に置ける。

今度はフレンチプレスで粉をお湯に浸す時間について書いた。これは 1a の淹れ方の話を別の方法から広げているので、ハンドドリップの 1a1 と同じ段に 1a2 を置く。「同じ淹れ方でも、深煎りの豆は苦く感じた」と書いたノートは、1 に書いた豆の話を掘り下げているので、1a と同じ段の 1b に置く。あとで淹れ方や豆について書いたことを読み返し、気づいたことを一枚にまとめ始めたら、同じ 1 からつながる 1c に置く。

「同じ淹れ方でも、焙煎の強いほうじ茶は苦く感じた」と書いたとする。焙煎の違いと苦味に気づいた点が、コーヒーについて書いた 1b と似ている。そこで、関連するノートとして 1b から枝を付け、1b2 に置ける。

1c1 以降は、まとめの続きや次の版に使う。書き分け方は 11のまとめの例 で説明する。

フォルゲゼッテルの枝分かれ
  • 1
    同じ豆でも、淹れ方で味が変わるコーヒーについて最初に書いたノート。この例の起点。
    • 1a
      ハンドドリップとフレンチプレスでは、粉がお湯に触れる時間が違う1で触れた、淹れ方による味の違いを広げる。
      • 1a1
        一度に注ぐお湯の量で味が変わるか1aに出てくるハンドドリップを掘り下げる。
        • 1a1a
          一度に注ぐ量だけを変えて比べる1a1の疑問をどう確かめるかを書く。
      • 1a2
        フレンチプレスで粉をお湯に浸す時間1aに出てくるもう一つの淹れ方を掘り下げる。
    • 1b
      同じ淹れ方でも、深煎りの豆は苦く感じた1で触れた豆の話を掘り下げる。
      • 1b1
        浅煎りと深煎りを同じ淹れ方で比べる1bで気づいた焙煎による違いを、条件をそろえて比べる。
      • 1b2
        焙煎の強いほうじ茶は苦く感じたほうじ茶での観察が1bのコーヒーでの観察と似ている。
    • 1c
      淹れ方と豆について試したことのまとめ1から書き広げた淹れ方と豆のノートをまとめる。
      • 1c1
        第1版の続き1cで始めた第1版の2枚目。
        • 1c1a
          1c1に書いたことの補足1c1の内容を補う別紙なので、1c1の下に置く。
      • 1c2
        第1版の続き第1版の3枚目。1c1の次に読む紙で、1cの下の同じ段に置く。
      • 1c3
        第1版の最後第1版の4枚目。1c2に続けて、1cの下の同じ段に置く。
      • 1c4
        第2版の最初第2版は、1cの下で次に空いているIDから始める。
各IDの右に本文の一部や要点を、その下にその位置を選んだ理由を示した。

1c1a は 1c1 のすぐ奥、1c2 より手前に入れる。2 と 3 は別の系列の最初のノート。

クリアファイルに入れる順番
321c41c31c21c1a1c11c1b21b11b1a21a1a1a11a1同じ豆でも、淹れ方で味が変わる。豆の状態や道具も関係しそうだ。表側・手前奥
図では各用紙のIDが見えるようにずらしている。実際は、表側から1、1a、1a1…の順に重ねる。

続きのたびに枝を深くするとどうなるか(無限ID問題)

直前に書いたノートの続きというだけで毎回その下に置くと、IDが際限なく長くなりやすい。話題が広がっていても、並びだけを見ると、すべてが直前のノートの細部を掘り下げたように見える。

続きのたびに一段深くした場合
  • 1
    • 1a
      • 1a1
        • 1a1a
          • 1a1a1
            • …
一つ前のノートの下に置き続けると、枝が横に並ばず、IDが一段ずつ長くなる。

読んでほしい順番があるなら、本文に :1b のように続きのリンクを書く。続きのリンクと、IDが表す枝分かれはそれぞれ決められる。

04引用元と続きの行き先を書く

あとから参照したい文章の末尾に (1) や (2) を書く。たとえば紙のPKMのノート 7a に「紙は置き場所が手がかりになる。  (1)」。

青:本文と用紙自身のID赤:引用・続きの記号とID
7a 紙のPKM

紙は置き場所が手がかりになる。  (1)

(1):こういう感じ。
同じノートで引用

:7a1
続きの行き先

7d 検索の比較

7a(1):デジタルの検索方法と比べてみる。
別のノートの (1) を引用

7a:紙のPKMのノートも読み返す。
ノートを引用

コロンは引用元の後ろ、続きの行き先の前。括弧・番号・コロンまで赤で書く。

同じノート内でそこを受けて書くなら (1):こういう感じ。別のノートからその箇所を指すなら 7a(1)。検索の比較ノート 7d に書き足すなら 7a(1):デジタルの検索方法と比べてみる。 と書ける。

ノートを引用するときは ID:(例 7a:)。「続きはここ」と案内するときは :ID(例 :7a1)。コロンとIDは詰めて書く。引用・続きの記号は、括弧・番号・コロンを含めて赤。ノート自身のIDは用紙の左上に青で書く。

05グローバルIndexで、全体から探す

A8の紙を折り目が長辺と平行になる向きに半分に折る。読む向きで左側に穴を開け、金属製の綴じリングなどに通す。

A8を折るPKM7左に穴キーワードとID
一片に一つのキーワード。IDは複数書ける。

小紙片一枚に一つのキーワードと、対応するIDを書く。「個人の知識管理」の紙片と「PKM」の紙片の両方に 7 を書いてもよい。 03のノートを「コーヒー」から探したければ、紙片に「コーヒー 1」と書く。紙片はキーワードの読みのあいうえお順に綴じる。

パソコンで紙片の並び順を確認できる。 表にキーワード・読み・IDを入力し、読みでソートする。表示された順に紙片をリングに通し直せば、あいうえお順に揃えやすい。

06トピックIndexで、一つの話題の中から探す

PKMのノートが増えたら、別の縦向きA4の左上に 7-PKM と書く。左右それぞれに、キーワードとIDだけを横2列で書き足す。列の見出しや区切り線は書かない。

7-PKM
  • 紙のPKM7a
  • 紙のノートの置き方7a1
  • 筆記具7a2
  • クリアファイル7a3
  • 付箋7a4
  • ノートの保管7a5
  • デジタルPKM7b, 7b1
  • タイトル検索7b1
  • 本文検索7b2
  • 読みで並べる7b3
  • 検索の比較7d
  • 紙の取り込み7b4
  • ツェッテルカステン7c, 7c1
  • ノートの枝分かれ7c2
  • 部分引用7c3
  • 続きの案内7c4
  • 赤ペンで参照先を書く7c5
  • まとめ7g
  • ダブルインデックス7f
  • グローバルIndex7f1
  • トピックIndex7f2
  • 索引を増やす7f3
  • 進捗7h
  • KJ法3a1
A4縦。左右に12行ずつ書いた例。
  1. グローバルIndexPKM 7
  2. トピックIndex7-PKM
  3. 本文ノート7a 紙のPKM

たとえばグローバルIndexで「PKM」を探し、A4の 7-PKM を開く。そこで「紙のPKM 7a」を見つけたら、7a の本文を読む。村のブレインストーミングを探すなら、グローバルIndexの「村づくり 6」から 6-村づくり を開き、「村の暮らし 6a」を引く。

どちらの索引に書くか

その主題自体について書いたノートは、グローバルIndexにその主題の入口を作る。特定の文脈の中でその主題を扱ったノートは、その文脈のトピックIndexに書く。

たとえば、GUIの考え方や操作性の原則について書いたなら、グローバルIndexの「GUI」に載せる。自分のPKMアプリのGUIをどうするか書いたなら、PKMのトピックIndexに「GUI」と書く。ノートの中にその言葉が登場したときは、何を主題にして書いたノートかを見て、登録先を決める。

ノートに書いた内容索引に書く場所
GUIそのものの考え方や設計原則グローバルIndexの「GUI」
このPKMアプリのGUIをどうするかPKMのトピックIndexの「GUI」
紙のPKMで参照先を何色にするか7-PKM に 赤ペンで参照先を書く 7c5
文章の一部を参照する方法そのものグローバルIndexの「部分引用」
KJ法そのものについて考えたことグローバルIndexに KJ法 3a1

特定のアプリについて考えている途中で、GUI全般に関わる考えを書いたなら、そのノートをグローバルIndexの「GUI」にも載せられる。一枚に複数の主題があれば、それぞれの内容に応じて索引を付ける。たどれるトピックIndexがまだないときは、まずその文脈を表す主題をグローバルIndexに登録し、必要になったらトピックIndexを作る。

自分の中で「部分引用」と「文中の引用」の両方を使うなら、その主題自体のノートを探す入口として、グローバルIndexには両方を載せてよい。トピックIndexでは基本的に一つの呼び方で書く。使わなくなった見出しは、必要に応じて整理する。

索引にはノートIDを書く。(1) などの部分指定は、本文から特定の箇所を参照するときに使う。

トピックIndexの中から、さらに小さなトピックへ

デジタルPKMのノートが増えたら、入口に選んだ 7b と同じIDで 7b-デジタルPKM を作れる。その中でタイトル検索がさらに広がったら、同じ手順で 7b1-タイトル検索 を作れる。

開いている索引見る項目次に開けるトピックIndex
グローバルIndexPKM 77-PKM
7-PKMデジタルPKM 7b, 7b17b-デジタルPKM
7b-デジタルPKMタイトル検索 7b17b1-タイトル検索
7b-デジタルPKM
  • タイトル検索7b1
  • 本文検索7b2
  • 読みで並べる7b3
  • 紙の取り込み7b4
  • 検索の比較7d
  • PKM7
7b1-タイトル検索
  • タイトル検索の基本7b1
  • 検索の比較7d
  • 本文検索7b2
  • デジタルPKM7b
上位の索引から小さなトピックへ。同じ形式のA4を一枚ずつ作る。

この入れ子は、必要なところだけ何段でも作れる。上の索引からは話題の入口が見え、細かい項目はそれぞれの索引で探せる。

07点を打つのは、二つの条件がそろったとき

一つのキーワードにIDが2つ以上あり、かつ、そのキーワードのトピックIndexを作ったときだけ、索引を作ったIDの真上に赤い点を打つ。グローバルIndexの紙片でも、トピックIndexの一行でも同じ。元のIDは消さず、そのまま残せる。 点を一つ足せば、どのIDから話題全体を見渡せるトピックIndexへ進めるか分かる。

同じキーワードのID専用の索引点
1つ作ったなし
2つ以上まだ作っていないなし
2つ以上作った該当IDの真上
グローバルIndexの紙片ツェッテルカステン7c,7c1開く索引7c1-ツェッテルカステン
赤い点は 7c1 の真上。
7-PKM のA4トピックIndex
7-PKM
  • 紙のPKM7a
  • デジタルPKM7b, 7b1
  • 部分引用7c3
  • KJ法3a1
赤い点は 7b の真上。7b-デジタルPKM への入口。

グローバルIndexの紙片に「ツェッテルカステン 7c, 7c1」と書いてあるとする。7c1-ツェッテルカステン を作ったら、7c1 の真上に赤い点を一つ足す。 紙片の見出しも、元のIDの並び 7c, 7c1 もそのまま使える。概要を読みたければ 7c の本文へ、この話題のノートをまとめて探したければ点の付いた 7c1 を手がかりに 7c1-ツェッテルカステン へ進む。

キーワードにIDが一つなら、索引があっても点は付けない。IDが複数あっても、まだ索引を作っていなければ点は付けない。

専用のトピックIndexを作って、続きを書く

同じ見出しのノートが2、3枚になり、いくつかの論点を一か所で見渡したくなったら、専用のトピックIndexを作る目安になる。枚数は目安なので、同じ行から探しやすいうちはそのままでよい。

入口IDは、その話題をたどりやすいノートから選ぶ。 関連するノートが多くつながっている、全体を体系的に説明している、並びの早い位置にあって手に取りやすい、といった点が目安。一つのIDに作るトピックIndexは一つ。

たとえば 7-PKM の「部分引用」に 7c3, 7c6, 7c8 が並び、7c6 が全体を整理したノートだとする。7c6-部分引用 を作って、元の行の 7c6 の真上に赤い点を打つ。新しい索引にも、それまでの3枚すべてを載せる。

書く場所実際に書く行
元の 7-PKM部分引用 7c3, 7c6, 7c8(7c6 の真上に赤い点)
専用の 7c6-部分引用最初のメモ 7c3
部分引用の基本 7c6
使ってみた例 7c8
図の一部分を引用する方法 7c9(あとから追加)
7-PKM
  • 紙のPKM7a
  • デジタルPKM7b, 7b1
  • 部分引用7c3, 7c6, 7c8
  • 続きの案内7c4
  • まとめ7g
  • KJ法3a1
7c6-部分引用
  • 最初のメモ7c3
  • 全体の整理7c6
  • 別のノートから引用7c8
  • ツェッテルカステン7c1
左は元の索引。右に専用の索引を作り、元の行のIDはそのまま残す。

4枚目の 7c9 は、まず専用の索引に足せば、上位の 7-PKM からもたどれる。報告書の話からも見つけたいなら、報告書のトピックIndexにも同じ 7c9 を書く。部分引用そのものについて考えた内容があれば、そのノートはグローバルIndexの「部分引用」にも載せられる。

同じ話題の索引が散らばるのを防ぐ

一つのIDに置くトピックIndexは一つ。 同じIDに複数作ると、そのIDを見ても開く索引が決まらない。たとえば「PKM」と「個人の知識管理」は両方とも 7 を指し、同じ 7-PKM を開く。ツェッテルカステンを独立した話題としてまとめるなら、その話題の入口 7c1 に 7c1-ツェッテルカステン を作る。

同じ範囲の話題を扱う索引も一つにまとめる。 たとえば 7c1-ツェッテルカステン があるのに、同じ範囲の索引を 7c にも作ると、項目が二か所に分かれ、どちらを見れば全部そろうのか分かりにくくなる。新しく作る前に、グローバルIndexで別名を引き、関連するトピックIndexも確認する。同じ範囲の索引があればそこに追記し、別の話題からは ★ でその索引へ案内する。

GUI自体の話と、PKMでのGUIの話を分けて引く

たとえば、GUIの設計原則を考えたノートが 8、PKMアプリの画面配置を考えたノートが 7b5、そのアプリの操作手順を考えたノートが 7b6 にあるとする。数字はこの説明のための例。

グローバルIndexには GUI 8 と書く。PKMのトピックIndex 7-PKM には GUI 7b5,7b6 と書く。PKMの画面の話は、グローバルIndexの「PKM」から 7-PKM を開いて探せる。

なぜこのように分けるのか

同じ言葉が出てくるたびにグローバルIndexの「GUI」へ集めると、PKM、別のアプリ、プログラミングなどの話が混ざる。あとから別の文脈のノートが増えるたびに、どこまでをGUIの拠点で扱うか考え直したり、索引を集め直したりする場面が増える。

GUI自体について書いたノートをグローバルの「GUI」に集めれば、その入口から何を読めるかが分かりやすくなる。各文脈でのGUIの話は、それぞれのトピックからたどれるので、新しい文脈が増えても、拠点の作り直しが少なくて済む。

同じ文脈の中でトピックIndexを作る

PKMの「GUI」の行に並ぶノートは、同じPKMアプリのGUIについて書いたものなので、一か所に集めやすい。増えてきたら 7b5-PKMのGUI を作り、画面配置 7b5、操作手順 7b6 などの索引を載せる。7-PKM の GUI 7b5,7b6 は残して、7b5 の真上に赤い点を打つ。以後、そのアプリのGUIについての参照先は、この専用の索引に書き足す。

GUI自体についてのノートも増えたら、8-GUI を作り、設計原則 8、操作性についての考え 8a などを集められる。この二つのトピックIndexは、それぞれ扱っている主題と文脈に合わせて育てる。

索引の紙が埋まったら、続き用紙を足せる。拠点を移す必要がある場合は、参照先を新しい索引に集め、古い拠点にも移動先を書く。グローバルIndexを新しい入口のID一つに書き直した場合、その行には点を付けない。

7-PKM

GUI 7b5,7b6

8-GUI
  • 設計原則8
  • 操作性についての考え8a
  • PKM7
7b5-PKMのGUI
  • 画面配置7b5
  • 操作手順7b6
  • PKM7
左はGUI自体についての索引。右はPKMアプリのGUIについての索引。赤い点は7-PKMの行に付ける。

08索引に用紙や関連トピックを足す

7-PKM が埋まったら、次のA4の左上に 7-PKM 2 と書いて追記する。末尾の2は用紙番号。入口のIDは引き続き 7。

7-PKM
  • 紙のPKM7a
  • クリアファイル7a3
  • 付箋7a4
  • デジタルPKM7b
  • 部分引用7c3
  • 進捗7h
  • KJ法3a1
7-PKM 2
  • 紙のノートの置き方7a1
  • 本文検索7b2
  • ツェッテルカステン7c1
用紙を足しても、同じトピックIndex。
7c1-ツェッテルカステン
  • ノートの枝分かれ7c2
  • 部分引用7c3
  • PKM7
  • KJ法3a1
3a1-KJ法
  • KJ法の基本3a1
  • ツェッテルカステン7c1
★の行から、関連するトピックIndexに進める。各用紙の項目は抜粋。

関連する別のトピックIndexへの案内は、行頭に一筆書きの星印を付ける。たとえば 7c1-ツェッテルカステン に ★PKM 7 や ★KJ法 3a1 と書く。

同じノートを別々の索引に載せてもよい。「紙とデジタルの検索の比較」を 7d に書いたら、7-PKM と 7b-デジタルPKM の両方から引ける。

09A4のクリアファイルにしまう

ノートとA4のトピックIndexは、A4のクリアファイルに入れる。いっぱいになったら別のクリアファイルを使う。

12クリアファイルの順番11上の付箋にはノートのID
ファイル番号は表。ノートのIDは上の付箋。
クリアファイルに入れる順番
321c41c31c21c1a1c11c1b21b11b1a21a1a1a11a1同じ豆でも、淹れ方で味が変わる。豆の状態や道具も関係しそうだ。表側・手前奥
図では各用紙のIDが見えるようにずらしている。実際は、表側から1、1a、1a1…の順に重ねる。

クリアファイルの表に、マジックペンで 1、2、… と順番を書く。並べ直すためのファイル番号で、ノートのIDとは別。

クリアファイルの表側が手前。そこから 1、1a、1a1、1a1a、1a2、…の順に重ねる。小さい数字の系列を手前に置き、その系列の枝を続けて入れる。

ノートが多いトピックの入口や、1、2 のように数字だけのノートは、上のほうにIDを書いた付箋を貼ると探しやすい。

トピックIndexと同じIDの本文は、同じクリアファイルに続けて入れる。たとえば、手前に 1-コーヒー、そのすぐ奥に本文の 1 を置く。索引に入口IDが一つだけで点がなくても、この並びで両方を見つけられる。

10日記は別のクリアファイルに入れる

日記は左上に日付を書く。本文ノートと同じ書式で、たとえば 2026 10 02。この順で押せる日付スタンプも使える。何を書いてもよく、その日に書いたノートや、考えた結論を短く振り返っておくとあとで読み返しやすい。詳しい内容が本文ノートにあるときは、「詳しくは」に続けて参照先のIDを赤で書く。

2026 10 02

今日はトピックIndexの書き方をまとめた。詳しくは 7f2。

短い話は断片メモに集めることにした。最初の一枚は 5。

2026 10 02 2

あとで思いついたことを書き足す。

左上に日付を書く。赤いIDをたどると、詳しい内容が読める。

短い日でも、基本は一日一ページ。一枚に収まらない日は、次のページの左上に 2026 10 02 2 のように日付と続きの番号を書く。日記用のA4クリアファイルを、PKMのノートとは別に用意する。

11まとめを書く、続ける、版を分ける

たとえば、コーヒーのノートを読み返して「試した範囲では、同じ豆でも淹れ方を変えると味が変わった。同じ淹れ方で豆を比べると、深煎りのほうが苦く感じた」と書いたとする。その最初の紙に 1c を付ける。

第1版が何枚かに続くなら、1c、1c1、1c2、1c3 と書き進める。次の紙へ案内したければ、各紙の末尾に :1c1、:1c2、:1c3 と赤で書く。1c1 の補足を別紙に書くなら、その紙は 1c1a に置く。

しばらく経って、考えが変わってまとめ直すときは、たとえば次に空いている 1c4 から第2版を書き始める。あとで版ごとの最初の紙を開けるように、最初のIDを使って 1c-コーヒーのまとめ というトピックIndexを作る。

1c-コーヒーのまとめ
  • まとめ11c
  • まとめ21c4
この索引の各行には、その版の最初の紙のIDを書く。第1版は 1c から 1c3 までを読み、第2版は 1c4 から読む。

小さなまとめを、全体のまとめで使う

トピックIndexには「まとめ」という項目も置ける。たとえば「目標」の索引の「まとめ」は目標全体、「経済」の索引の「まとめ」は経済の目標を扱う。どちらも普通のノートとして書く。

経済のまとめから全体のまとめへ
2-目標
  • 経済2a
  • 神秘主義2b
  • まとめ2d
  • 勉強4
2a-経済
  • まとめ2a1
  • 目標2
2a1-まとめ
  • まとめ12a1
  • まとめ22a1b
  • 目標全体のまとめ2d
2d-まとめ
  • まとめ12d
  • まとめ22d2
  • 経済のまとめ2a1
2d2

全体のまとめ2

経済は支出を整理する。詳しくは 2a1b。神秘主義は今月の読書範囲を決める。詳しくは 2b1。

どのトピックIndexもA4。経済の版は2a1に、全体の版は2dに並べる。

まず経済、神秘主義、最近の目標など、小さな範囲でそれぞれまとめる。全体のまとめには、各分野からいま押さえておきたいことを短く書き、詳しい内容は分野別まとめへのリンクでつなぐ。全体のまとめを更新するときも、各分野の詳しい内容を毎回書き写さずに済む。

「経済」のトピックIndex 2a に書くまとめの入口は、まとめ 2a1 の一行。版ごとの まとめ1 2a1 と まとめ2 2a1b は、一つ先の 2a1 のトピックIndex に並べる。リンク先の本文は、たとえば まとめ-2026 10 01 と まとめ-2026 10 02。全体のまとめも同じで、「目標」の索引に まとめ 2d、2d のトピックIndexに各版を書く。

デジタルでは、「目標」のトピックIndexで「経済」を開き、そのノートの BranchGroup/Group から「まとめ」を開く。「まとめ」のノートにも BranchGroup/Group があり、そこに日付付きのまとめが並ぶ。紙では同じ道順を、索引に書いたIDでたどる。

12進捗も、分野別から一日の全体へ

「進捗」には、その日までにどこまで進んだかを書く。たとえば哲学の進捗ノートに「論証を二つ比較した」と書き、歴史の進捗には「年表を三つの時期に分けた」と書く。

4c1

勉強全体の進捗

今日の全体メモ。哲学では論証を比較し、歴史では年表を整理した。

哲学は4a1。

歴史は4b1。

4a1

哲学の進捗

論証を二つ比較した。

4b1

歴史の進捗

年表を三つの時期に分けた。

全体の進捗ノートから、赤いIDで各分野の本文に進める。

勉強全体の進捗では、その日の短い振り返りを書き、哲学や歴史の進捗ノートのIDを添える。更新が増えたら、まとめと同じように「進捗」のトピックIndexで日付ごとのノートをたどれる。

進捗がたまったら、分野ごとのトピックIndexにも「進捗」の入口を作り、その先の索引に日付ごとのノートを足す。全体の進捗も同じ形で整理する。たとえば 4-勉強 から「哲学 4a」「歴史 4b」「進捗 4c」へ進める。哲学のトピックIndexでは「進捗 4a1」、歴史では「進捗 4b1」を引き、全体の 4c-進捗 にはその日の見渡し用のノート 4c1 を載せる。

13断片メモを一枚に集める

豆知識や、一言で収まる発見は、一枚のA4に上から書き足す。グローバルIndexには 「断片メモ」と最初の用紙に付けたID を登録する。たとえば、最初の用紙のIDが 5 なら 断片メモ 5 と書く。

5

机の引き出しに、A4を横に入れられた。

夕方の散歩道。橋の手前で左に曲がると静か。

次の展示の名前は「風の庭」。

5a

5が埋まったら、次の短い話はここから。

別々の短い話を一枚に足していく。最初のIDが5なら、続きは5a、5b。

この例では、一枚が埋まったら 5a、その次は 5b。一つの話にA4を一枚ずつ使わず、別々の短い話を続けて書ける。あとで一項目だけ引きたいときは、その箇所に (1) などを付けて 5(1) と参照できる。

14全体の流れをおさらいする

普段は、書く、IDを決める、索引に入口を作る、しまう。読み返すときは索引や付箋から探す。考えが増えたときは、同じトピックのノートを小さくまとめ、必要なところからリンクする。

A4の上部を空け、まず書く
ノート
つながりを見てIDを決める
断片メモ
短い話を一枚に集める
日記
左上に日付を書き、別ファイルへ
  1. 索引に入口を作る全体はグローバルIndex、話題の中はトピックIndex。
  2. しまう・探すクリアファイルの表側からID順。索引や付箋でA4を探す。
  3. 読み返して育てる続きを書く。分野別のまとめ・進捗を作り、全体からリンクする。
通常のノートも断片メモも索引から引ける。日記は日付でたどる。

第2部 ルール早見表

ルーマンのツェッテルカステンを土台にした、紙のノートとダブルインデックスの使い方。

本文ノート
縦向きのA4。上部を空けて本文から書き、あとで左上にID。右上に日付。考えの途中の紙も入れる。
枝分かれ
既存のノートの話を広げる・深める、またはその話に関連するノートは、そこから枝を付ける。内容が似ている場合も、つながりをたどりやすい場所に置く。
ペン
引用・続きの記号と参照先のIDは、括弧やコロンまで赤。索引のカンマと点も赤。本文・見出し・左上の用紙自身のIDは青。どちらも消えないボールペン。
引用と続き
文章の末尾に (1) や (2)。同じノートなら (1):こういう感じ、別のノートなら 7a(1)。引用は ID:、続きは :ID。
グローバルIndex
キーワードで全体を引く。紙片は読みのあいうえお順。パソコンで順番を出しておくと、紙片を並べ替えやすい。
索引の使い分け
その主題自体を語るならグローバルIndex。特定の文脈で扱うなら、その文脈のトピックIndex。その文脈から主題全般の考えに広がった内容は、グローバルにも載せられる。
トピックIndex
縦向きA4の左上に「ID-主題」。左右の2列にキーワードとIDを記入。見出しや線は省く。一つのキーワードに複数のIDを書ける。
点と★
赤い点は、同じキーワードにIDが2つ以上あり、そのキーワードのトピックIndexを作ったときだけ、そのIDの真上。★は関連する別のトピックIndexを指す行の先頭。
トピックの拠点
同じ文脈の参照先が増えたら専用のトピックIndexに集める。複数IDがある元の行では、専用索引を作ったIDの上に赤い点。単一IDの行には点なし。
索引の作成
一つのIDにつき一つのトピックIndex。作る前にグローバルIndexと関係するトピックIndexを確認する。同じ範囲の索引があればそこに追記する。
用紙と保管
索引の続きは「7-PKM 2」など。クリアファイルの表に順番を記し、表側から 1、1a、1a1、1a1a、1a2、…の順。上部の付箋は数字だけのIDやノートが多いトピックの目印。
日記
別のクリアファイルに入れる。左上に日付、基本は一日一ページ。続きは日付の後ろに 2 など。参照先のノートIDは赤。
まとめと進捗
小さなトピックで作り、全体には要点と分野別ノートへのリンクを書く。更新は日付付きノートとして索引からたどる。
断片メモ
グローバルIndexに「断片メモ」と最初の用紙のIDを登録する。短い話を一枚に追記し、埋まったら続きの用紙に書く。